何よりもサッカーが大好きな少年。
将来ワールドカップで活躍することを夢見て、練習に明け暮れる日々。
そんな少年の相棒は愛犬ガウ。
ガウも少年と遊ぶことが大好きで、ボールが目に入ると興奮が止まらない。
“さぁガウ、落ち着いて。合図したら始めよう!”
互いに見つめ合って、少年がウィンク。それはふたりの気持ちが繋がったサイン。
そして、ふたりの最高の時間が始まる。
皆さんの家族が、ずっとかけがえのない存在でいてほしい、それが私たちの切なる願いです。
最初は誰もが不安なもの。そんな愛犬にとっての私たちの大切な役割、それは“正しい階段を見つけてあげること”、“一段ずつ登っていることに気づいてあげること”、そして、“それをしっかり伝えてあげること”。小さな成功の積み重ねが、“自信”の幹となり、“勇気”の枝を伸ばし、“歓喜”の花を咲かせ、“充実”という果実に。Gawで、たくさんの「できたね!」を見つけてください。
犬種に体格、血筋や性格、活発な子に慎重な子、みんな違って当たり前。だから、犬としての幸せな道なんて、みんなそれぞれです。唯一絶対の生き方なんて存在しない。大事なことは、大好きな家族に本当の自分を受け入れてもらうこと。健やかな愛犬は、きっと私たちが想像もできなかった素敵な時間を与えてくれます。“一頭一頭に一つの命、一つの心”――Gawがもっとも大切にしているマインドです。
人と犬の出遭いは1万年以上前とも。以来、日々の仕事に遊び、ときには戦争まで、ずっと苦楽を共にしてきたパートナー。今ではカフェ巡りにドッグスポーツ、ライフスタイルもみな様々です。そんな私たちがパートナーであり続けるために大切なこと、それは“犬の喜びは人の喜び、人の喜びは犬の喜び”。だから、犬の“想い”も人の“想い”も、どちらもとても大切なものなのです。Gawは、そんな家族の“想い”を支える存在でありたいと願っています。
遊んでいたかと思えば急に吠えたり、飛びついたり、いつもはちゃんと言うことを聞くのにちっとも耳を貸さなくなったり。犬の心は移ろいやすいもの。ときに喜びや不安、様々な感情が溢れて、ついアクセルを踏み続けてしまう、心のタコメーターが振り切ってしまう前に自らを落ち着かせること。“ゴチャゴチャ言わないで。こんなの何てことないさ”Gawはそんな姿を目指しています。
“しつけ”と聞けばルールやマナー、お作法を“厳しく”覚えさせること――そんなイメージがあるかもしれません。でも、それがすべてでしょうか。Gawではそうは考えません。
“しつけ”とは、社会で自立していくための心の準備をすること、人間社会で暮らす犬たちに“自信をもっていいんだよ”としっかり伝えること。それが、Gawの考える“しつけ”です。
しつけ(躾)というと、文字通り「身だしなみを美しくする」という解釈もありますが、「着物を仕付ける」ときの「仕付け糸」を語源とする考え方もあるそうです。これは着物を形づくるために仮縫いの糸のことを指します。着物がしっかりでき上がるとやがて外され、その後その着物に相応しい誰かのもとで生涯愛され続けます。
それは人の教育で言えば、社会の中で子どもが自ら考え、自ら行動できるようになるまでの仮縫いの姿を意味し、そうなったときにいよいよ、親が作った枠組みを取り外せるのだ、ということだそうです。
このように、しつけを「社会で自立していくための準備」と考えると、「きびしく」とか「叱りつける」といったニュアンスは必ずしも絶対に必要な条件、とは言えないように感じられると思います。
犬も同じではないでしょうか。知能だけで言えば、犬は人間と比べてはるかに劣ります。そんな犬たちが人間社会で暮らしていくのは、私たちが想像する以上にストレスがかかるでしょう。人間の手によって酷い仕打ちを受けた犬もたくさんいます。
そんなストレス、不安、恐れから、家のいたるところで排泄したり、人に吠えたり暴れ回るなど、問題行動を起こすこともあります。それをどんなに叱りつけようが、一時的におさまったとしても長くは続かないでしょう。なぜなら、その前提にあるストレスや不安、恐れはちっとも解消されていないからです。
では、どうすれば解消されるのか?
それは、犬が人間社会で人と暮らしていくことに自信を持つことだと思います。自ら考えて取った行動が家族に受け入れられて笑顔を生み出す、そんな一つ一つの体験が「そうか、こうすればいいんだ。こうすれば大丈夫なんだ」という自信につながり、そんな自信から生まれた行動は長続きするはずです。そのときこそまさに、「仕付け糸を取り外すとき」ではないでしょうか。
Gawでは「しつけ」をこのように考えています。
この世に生まれて1週間ほど経つと、匂いを感じ、視界も開け、手足も動きだして、いよいよ冒険が始まります。どの子も新しい世界に好奇心いっぱいです。でも、自然界では好奇心だけに任せるのはとてもキケンなこと。何を警戒し、何を避けるべきかを早急に学ばなければ、命を失うことにもなりかねません。だから犬の場合、だいたい3~4ヶ月の間に「これは大丈夫」と感じたもの以外は、「警戒すべきもの」と判断しやすくなります。逃げたり唸ったり、だんだん吠えたり威嚇したり、我慢の限界がきたら攻撃を行う判断を下すこともあります。
だから、好奇心があるうちに、様々な人や犬、物音などに対して「大丈夫、何もきみを傷つけようなんてしないよ」って教えてあげないと、犬は色々な場面でストレスを抱えて暮らすことになるかもしれません。本来楽しいお散歩のはずが、まるでお化け屋敷にでも連れていかれるみたいに感じているとしたら、それはとても悲しいことです。
人間社会にはさまざまな人や犬、たくさんの物や音が溢れています。「大丈夫だよ」をしっかり伝えてあげること、それはどんなに素敵なオモチャや食べものをあげるよりも、犬生の命運を握る非常に大切なことなのです。
これを、犬の社会化と言います。
私たちにとって当たり前の日常の暮らしは、実はとても幸せなことなのです。
犬の社会化の期間は3~4ヶ月であっという間に過ぎます。この短い期間にできる限り多くのことを学ぼうとすると、飼い主の努力だけでは限界があります。それをサポートするのがドッグスクールの大きな役割です。
特に子犬の頃は何をしても可愛いので、「たぶん、何も問題は起きないだろう」と感じてしまいがちです。
しかし、大事なことは“予防”であり、これが後々大きな威力を発揮することになります。問題行動を放置したり原因を見誤ると、さらなる問題を引き起こすこともあります。そして、一度学習したことを引き離すのは容易ではなく、飼い主だけでは限界があることも多いのです。
せっかく迎えた愛犬です。一人で悩まないでください。ドッグスクールには様々な考え方、学習方針があります。一日で治る処方箋も存在しません。であれば、愛犬のためにも、皆さんの価値観、ライフスタイルに合ったドッグスクールをぜひ見つけてください。